シリコンゴムの耐候性は?
Question 1
シリコンゴムは、太陽や自然の環境下で変化しますか?
Answer
シリコンゴムの耐オゾン性、耐酸素性でのテスト結果は、変化がみられません。
また、耐候性は10年続けた実験事例でも推定100年?150年間も十分にゴムとして使用できることが判明しています。
シリコンゴムの耐熱性は?
摂氏200℃まで耐えられる優れた特性。
現代社会であらゆる産業で注目され使用されている素材シリコンゴム。どのぐらいの高温に耐えられるのか、他のゴム素材と比較して「耐熱性」も優れた特性のひとつです。
Question 1
シリコンゴムの耐熱性とはいったいどういうことなんですか?
Answer
シリコンゴムは一般のゴムと比較して熱に安定しています。200°Cの高温に長時間置かれてもシリコンポリマー構成する原子連結構造が変わらないので、素材の性質も全く変わりません。変形、劣化せず、熱にとっても強い素材なのです。
Question 2
なぜシリコンゴムが熱に強いのですか?
Answer
シリコンのを形成する骨格は、ケイ素(Si)と酸素(O)の連続した連結です。ケイ素と酸素はお互いに強く引き合う性質があります。 従って熱が加わってシリコンポリマー構成分子や原子の運動量が増加してもとっても切れにくい性質があります。
Question 3
シリコンゴムの限界温度はどのぐらいなんですか。
Answer
天ぷら油は150℃?180℃で1000の分子の中の100の分子が切れてしまいます。
シリコンオイルは同じ高温下で1000の分子の内わずか1分子だけが切れるだけです。分子が切れ始める温度は、普通のポリマーで100℃前後、シリコンゴムなら約200℃までOKです。
例外として300℃、真空下では400℃といったこともあります。限界温度は現在このようなところです。ご家庭で熱いヤカンを乗せても変形や、溶け出したりしない、生活上でも大いに活躍する優れた素材です。
Question 4
シリコンゴムの限界温度に達するとどうなるんですか?
Answer
シリコンゴムも限界温度を超えると、分子や原子の運動に耐えられなくなり、結合が切れてしまいます。そして、空気中かそれ以外下によっても挙動が変化してきます。空気中の場合はシリコンポリマーは酸素を媒介に結合し粘度を増幅していきます(ゲル化)。
また真空下ではシリコンポリマーはリング状の低分子になり、徐々に粘度が低下し、最終的に消滅します(分解)。限界温度を超えるとシリコンゴムそのものの品質保証ができなくなります。